ワインぶどう防カビ散布予定・記録テンプレート

更新:2019年12月
このテンプレートはあくまでも参考程度にお使いください。

ワインぶどう(に限らず作物全般の)防カビ対策は個々の畑の性質(日当たり、土壌、地理的条件、水はけ、等)、品種、キャノピーマネジメント、過去の病気の発生、散布機材(ノズル、水量、等)、水質、等など、様々な要因によって変わってきます。

実際このテンプレートに使われている例は、私の圃場にあるシャルドネを念頭に作りましたが、同じバージニアでも他の場所ではこれほどうどんこ病対策をする必要はありません。

あくまでも参考として使っていただきたく、あえて極端な例を選びましたこのテンプレートから引き算をしていく形がいいのではないかと思います。

また、私の案に使用した薬剤はFRAC番号に基づいて選んだもので、特定の企業や製品を勧めるものではありません。実際には仕入先などによって取り扱っている製品も異なるでしょうから、FRAC番号を元に用途に見合った薬品を選ぶことが大切です。

この圃場について:

この圃場ではうどんこ病と晩腐が例年収穫に影響をおよぼすほど発生します。また、べと病、黒腐病、つる割れ病も実験に使える程度に発生します。おそらく考えうる中で最悪の条件に近いと思います。(注:実験用にそうなるようにデザインした圃場です。)

こちらでは4月から雨が多くなり、花が咲く6月の初めから中頃まで続きます。6月中旬からは気温も高くなり(日中の最高気温が30度を超える)、この数年は7月に入ると比較的乾燥するという傾向にありました。8月の後半から夜間の気温の低下による結露が見受けられるようになり(べと病の発生が起きる)、9月の初めからはハリケーン(台風)が北上してくることもあります。

平均の年間降雨量は1000ミリ程度です。(バージニアの他の地域に比べると200ミリほど少ない)春も雨が降り、日本の梅雨に比べると雨が振り始める時期が早く、雨が毎日続くというよりは一日50−100ミリのまとまった降雨が一週間に2−3度あるというケースが多いです。

この圃場のシャルドネは例年4月の第二週くらいに発芽し、開花は6月の第一週あたり、収穫は9月の始め、赤(カベルネ・ソーヴィニヨン)の発芽、開花はシャルドネからほぼ2週間遅れ、そして9月後半から10月中頃が収穫時期です。

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*** こちらのリンクからテンプレートを利用できます。 ***

日本の防カビ剤の種類は米国とは異なりますので、
もっと有効的な製品や散布のタイミングもあると思います。
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