注:こちらはリストはあくまでも「めあす」です。散布に関しては必ず農薬ラベルの記載内容を確認の上ご使用ください。
商品名 | FRAC | FRAC(2) | 対象病気名 | 希釈 | 使用時期 | 使用回数 | 備考 | コメント(荷田) |
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トップジンM水和剤 | 1 | うどんこ病, 黒とう病, 灰色かび病, 褐斑病 | 1500-2000 | 収穫45日 前まで | 1 | ぶどうに使用する場合、幼果期以降の散布は果粉の溶脱や果実の汚れを生じるおそれがあるので注意 してください | トップジンは様々な病原菌に効きますが、耐性菌も出やすいので、使用を必要最低限に抑えるのをお勧めします。 | |
ベンレート水和剤 | 1 | うどんこ病, 灰色かび病, 晩腐病, 褐斑病 | 2000-3000 | 45 日前 | 3 | FRAC=1は様々な病原菌に効能がありましたが、耐性菌が頻繁に出ることでも知られています。ご注意を。 | ||
ストロビードライフロアブル | 11 | うどんこ病, さび病 | 3000 | 収穫14日 前まで | 3 | (1)ロザリオビアンコには葉に薬害を生じるので散布をさけてください。 (2)巨峰及びデラウェアを除く品種には、新梢伸長期から開花直前までの散布は葉に薬害を生じる場合があるので注意してください。 (3)落花 20 日以降袋かけ直前までの散布は果粉溶脱や汚れを生じる場合があるので注意してください。 | 比較的古いQoI剤ですので、耐性菌の発症にご注意を。 | |
インダーフロアブル | 3 | うどんこ病, 黒とう病, 灰色かび病, 褐斑病 | 8000 | 収穫30日前まで | 3 | QoI剤に対する耐性菌は様々な病原菌間でとても頻繁に発生しております。QoI剤を使用する際には他のグループ(M1=銅剤、M3=ジネブ系、M4=キャプタン系)などと同時に用いるのがおすすめです。また、QoI剤の使用は年に二回以下に抑えるのがベストです。 | ||
オンリーワンフロアブル | 3 | うどんこ病, 黒とう病, 灰色かび病, 晩腐病, 褐斑病, さび病 | 2000 | 収穫前日まで | 3 | DMI剤は様々な病原菌に有効ですが、長期の利用による耐性菌の発生も多く認められています。年二回以内の使用に抑えるのがベストです。 | ||
トリフミン水和剤 | 3 | うどんこ病 | 2000-3000 | 収穫7日 前まで | 3 | DMI剤は様々な病原菌に有効ですが、長期の利用による耐性菌の発生も多く認められています。年二回以内の使用に抑えるのがベストです。 | ||
マネージDF | 3 | うどんこ病, 黒とう病, さび病 | 4000-6000 | 収穫 21 日前まで | 3 | DMI剤は様々な病原菌に有効ですが、長期の利用による耐性菌の発生も多く認められています。年二回以内の使用に抑えるのがベストです。 | ||
オーシャイン水和剤 | 3 | うどんこ病, 黒とう病 | 2000-3000 | 収穫7日前 まで | 2 | ぶどうに使用する場合、萌芽直後~新葉展開初期に高濃度で散布すると葉に薬害を生じる可能性があるので使用濃度を厳守してください。 果実肥大期(だいず粒大)以降の散布で、散布後の薬剤の乾きが遅い場合、ノースレッド、ハニーシードレス、ハニービーナス及び巨峰の果実表面にさび果を生じる恐れがあるので、園地管理の徹底及び使用濃度を厳守してください。 無袋栽培で使用する場合は、果房に汚れが生じるので、果実肥大期中期以降の散布は注意してください。 | DMI剤は様々な病原菌に有効ですが、長期の利用による耐性菌の発生も多く認められています。年二回以内の使用に抑えるのがベストです。 | |
オーシャインフロアブル | 3 | べと病, うどんこ病, 黒とう病, 褐斑病 | 2000 | 収穫7日前 まで | 2 | ぶどうに使用する場合、萌芽直後~新葉展開初期に高濃度で散布すると葉に薬害を生じる恐れがあるので使用濃度を厳守してください。 ぶどうで使用する場合、無袋栽培では果実肥大中期(大豆大)以降、有袋栽培では果実肥大中期(大豆大)から袋かけ前までの散布は、果粉の溶脱が生じることがあるので注意してください。 | ||
マネージM水和剤 | 3 | うどんこ病, 黒とう病 | 2000-3000 | 収穫21日前まで | 3 | DMI剤は様々な病原菌に有効ですが、長期の利用による耐性菌の発生も多く認められています。年二回以内の使用に抑えるのがベストです。 | ||
エコショット | 44 | うどんこ病 | 2000 | 収穫前日まで | -- | 果粉溶脱を生じさせるおそれがあるので、袋かけをしない生食用のブドウの収穫間際では使用をさけてください。 低温条件では有効成分の活動が低下し効果が出にくいので、10℃以上が確保できる条件で使用してください。 予防的効果が主体なので、発病前~発病初期に7日~10日間隔で散布してください。 | バチルス ズブチリス芽胞の灰色かび病への効能は低いと思われます。うどんこ病には多少効果ありかと思われます。 | |
アフェットフロアブル | 7 | 灰色かび病 晩腐病 黒とう病 うどんこ病 褐斑病 さび病 | 2000 | 灰色カビ、もしくは晩腐病に対しては(開花時、粒が触れ合う時期、色付き時)黒とう病に対しては春先、うどんこ病に対しては開花時から3-4週間。 | 3 | ペンチオピラドを含むFRAC=7は近年新しい商品が出回っています。他のFRACグループに比べると、異なる科学成分間の耐性菌の発生条件が異なる傾向にはありますが、細胞レベルでの対象はとても似通っていますので、FRAC=7の散布は年二回以内に抑えるのがベストです。主に灰色カビ病対策に用いられることが多いです。 | ||
フルーツセイバー | 7 | うどんこ病, 黒とう病, 灰色かび病, 晩腐病, 褐斑病, さび病 | 1500 | 収穫7日 前まで | 3 | 薬剤耐性菌の出現を防ぐため、本剤の過度の連用はさけ、なるべく作用性の異なる薬剤との輪番で使用 すること。 ぶどうの幼果期(小豆大)以降の散布は、果粉が溶脱するおそれがあるので使用を避けること。 | ペンチオピラドを含むFRAC=7は近年新しい商品が出回っています。他のFRACグループに比べると、異なる科学成分間の耐性菌の発生条件が異なる傾向にはありますが、細胞レベルでの対象はとても似通っていますので、FRAC=7の散布は年二回以内に抑えるのがベストです。主に灰色カビ病対策に用いられることが多いです。 | |
フルピカフロアブル | 9 | うどんこ病 | 2000 | 開花期~幼果期 ただし、 収穫30日前まで | 2 | 灰色かび病に有効ですが、収穫30日前までしか使用できませんので、ご注意を。 | ||
イデクリーン水和剤 | M1 | M2 | べと病, うどんこ病 | 800 | -- | -- | いちごおよびぶどうに使用する場合は、葉に薬害を生じる恐れがあるので過度の連用を避けてください。また、果実に汚れが生じる恐れがあるので、着果期以降の散布には注意してください。 | 硫黄剤、銅材のミックスは使い勝手位が良いですが、品種によっては薬害が出るのでご注意を。 |
テーク水和剤 | M3 | 3 | べと病, うどんこ病, 黒とう病, 灰色かび病, 晩腐病 | 1000 | 収穫45日 前まで | 2 | FRAC=3の灰色かび病への効果は余り期待しないほうが良さそうです。 | |
ポリベリン水和剤 | M7 | 19 | うどんこ病 | 1000-2000 | 開花期~幼果期 但し、収穫60日前まで | 2 | (この剤は米国にはないので、晩腐に聞くという情報をお持ちの方、ぜひご連絡を!) |